ノエル通信 Vol.19|高血圧治療ガイドライン2019

2020.04.21

診療内容 ― 高血圧治療ガイドライン2019

2019年、高血圧のガイドラインが改訂されました。2014年の改訂では140/90mmHgが目標となりましたが、その後の研究で120/80mmHg未満で脳心血管病の死亡率が最も低く、120/80mmHgを越えると血圧上昇に伴いリスクが増えることが明らかになりました。一方で120mmHg未満を目指すと過降圧による症状の可能性もあり、降圧目標は130/80mmHgが推奨され、家庭血圧の目安は5mmHgずつ低い125/75mmHgとなりました。

血圧がコントロールされているのはわずか1200万人で、自分が高血圧かどうか知らない人が1400万人、知っているが治療をしていない人が450万人、治療していても目標に達していない人が1250万人と試算されています。最近は重症の高血圧が減った分、軽症の高血圧から脳卒中になる頻度・死亡率が増えており、年齢が若いほどリスクが急に上がります。中年期に血圧を下げておくと、高齢になってからの血管性認知症や活動量低下の予防になることが分かっています。

血圧の指標としては収縮期血圧が最も関連が強いといわれます。また、診察室や検診での血圧より、家庭血圧および24時間自由行動下血圧の方が、脳心血管病にいたる率をより予測できるとされています。測るたびに違う場合は、朝・夕それぞれの測定値7日間の平均値を用い、両方とも目標達成を目指します。診察室でのみ高い「白衣高血圧」は持続的な高血圧に移行することがあり、注意深い経過観察が必要です。

高血圧の大部分は遺伝や環境が関与する「本態性高血圧」ですが、10%以上に特定の原因による「二次性高血圧」があります。慢性腎臓病や睡眠時無呼吸症候群、副腎や甲状腺などの疾患でも血圧が二次的に上がり、特に「原発性アルドステロン症」という副腎の病気は比較的多く、疑わしい場合は必要な検査を行います。漢方薬や痛み止めで血圧が上がることもあり注意が必要です。

我が国では食塩摂取量が依然多く、肥満も増えています。塩分摂取の目標は国民全体で1日8g(WHOは5g未満)、高血圧の方は6g以下です。まずは減塩・減量など食生活を見直し、運動で降圧を目指し、十分な降圧が得られない場合に内服を検討します。まずは自分の血圧がどれくらいなのか、健診などで測ってみてください。睡眠時無呼吸症候群の検査は当院でも行っておりますのでお問い合わせください。

(院長 橋爪 喜代子)

スタッフを紹介します

こんにちは。受付の浅賀(あさか)です。2019年秋より午前診にて勤務させていただいています。生まれも育ちも茨木の、茨木大好き人間です。初めて飛び込んだ医療の世界は日々勉強です。顔を覚えてくださった方に声を掛けていただいたり、患者様との会話からパワーをもらい、毎日が充実し、やりがいを感じています。これからも笑顔と心配りを忘れず精進してまいります。お気づきの点がありましたらお気軽にお申しつけください。


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