ノエル通信 Vol.15|65歳からの肺炎予防(肺炎球菌ワクチン)

2015.10.13

診療内容 ― 65歳からの肺炎予防(肺炎球菌ワクチン)

予防接種法の一部改正により、平成26年10月より高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期接種が始まりました。肺炎は日本人の死因の上位であり、肺炎による全死亡数の約96%が65歳以上です。高齢者の増加に伴い、肺炎予防は重大な課題となっています。

肺炎とは、主に細菌やウイルスが肺に入り込んでおこる感染症で、発熱・悪寒・息切れ・痰を伴う咳・胸痛・倦怠感など、一般的な風邪より重い症状がみられます。原因となる病原体は日常生活の中に存在しており、免疫力が弱まった時に感染しやすく、重症化すれば死亡することがあります。肺炎の一番多い原因菌は「肺炎球菌」です。肺炎球菌は鼻やのどの奥に常在していることがあり、保菌していてもすぐ発病するわけではありませんが、風邪や特にインフルエンザに感染すると気道が損傷され、肺炎球菌が増殖して感染症を起こします。肺炎だけでなく中耳炎や髄膜炎、敗血症を起こすこともあります。近年は多剤耐性肺炎球菌が増え、治療が困難なこともあるため、予防が極めて重要です。

肺炎球菌による感染や重症化を予防するのが肺炎球菌ワクチンです。肺炎球菌は菌体の外側を莢膜という厚い膜で被われており、ヒトの免疫が働きにくいという特徴があります。莢膜には現在95種類の型があるとされ、そのうち23種類の型に効果がある「23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン」を予防接種に用います。全肺炎に対する効果は実証されていませんが、肺炎球菌の莢膜型の約70〜80%に対応でき、多剤耐性肺炎球菌にも有効といわれています。

接種は、当日発熱や急性の疾患で体調が悪い場合はできません。接種後に注射部位の発赤・腫れ・痛み・掻痒感・発熱などがみられることがありますが、通常は2、3日で治まります。接種後約3週間で免疫ができ、1回の接種で少なくとも5年間は免疫が持続するといわれています。2回目は5年以上間隔をあける必要があります。健康な65歳以上の方はもちろん、呼吸器疾患や糖尿病・肝臓病などの持病がある方、施設で共同生活をされている方は積極的な接種が望まれます。ワクチン以外にも、マスク・うがい・手洗いの励行、口腔内の清潔、誤嚥の防止、規則正しい生活、禁煙が大切です。

(院長 橋爪 喜代子)

茨木市の定期接種助成の案内ハガキが来た方のうち、75歳以上の方はまず茨木市こども健康センター(TEL:621-5901)へお電話が必要です。詳細は受付までお問い合わせください。

スタッフを紹介します

こんにちは。永嶋です。昨年の4月から週2〜3回、午前中ナースエイドとして勤務しています。2年半前、健康診断で血圧・血糖・コレステロールなど様々な数値でひっかかり、運動・減塩・食事改善などやれることはすべて挑戦し、何とか落ち着いて一安心ですが、今も日々“甘い誘惑”と戦っています。減塩・食事制限に取り組んでいるみなさん、一緒に頑張りましょう。良い方法や運動があれば教えてください。


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