ノエル通信 Vol.14|高血圧について(JSH2014の変更点)

2014.08.21

診療内容 ― 高血圧について(第2弾の続き/JSH2014の変更点)

今回のガイドラインの変更点

高血圧の診断は140/90mmHg以上とすることは全世界で共通しています。140/90mmHgを超えると明らかに脳卒中や心血管病のリスクが高くなります。至適な血圧は120/80mmHg未満とされ、120-139/80-89mmHgの範囲の方も高血圧への進展を防ぐため生活習慣の修正をお勧めします。家庭血圧の基準は診察室より5mmHg低く、135/85mmHg以上です。

① 今回の改定では降圧目標が140/90mmHg未満となりました(前回は130/85mmHg)。治療開始血圧と治療目標血圧とのギャップをなくすためで、以前の厳しい目標に達している方は、わざわざ降圧剤を緩める必要はありません。② 後期高齢者の目標はJSH2009の140/90mmHgからJSH2014では150/90mmHgとなりました(動脈硬化が強く、血圧が低いと重要臓器の血流障害をもたらす危険があるため)。ただし症状の変化に注意し、最終的には140/90mmHg未満を目標とします。③ 心血管リスクの高い糖尿病や蛋白尿陽性の腎臓病では、今まで通り130/80mmHgを目標とします。家庭血圧の目標は、外来診察血圧より5mmHgずつ低い値とします。

治療はまず生活習慣の修正が重要で、その内容に変更はありません。降圧剤の選択については一部変更がありましたが、ガイドラインに基づき患者さまごとにご説明します。

治療の考え方にも変化あり

従来は、医師の指示どおりに服薬する「コンプライアンス(受諾)」をよくすることが良い治療と考えられていました。しかし最近は「アドヒアランス(支持)」「コンコーダンス(一致)」という考え方が導入されています。アドヒアランスは、患者さまが病気や治療の必要性を理解して自発的に治療を続けるという望ましい姿勢であり、コンコーダンスは、患者さまが医師と充分に話し合い、合意のもとで治療方針を決定することです。当院ではこのようなアドヒアランス・コンコーダンス医療をめざしています。血圧についてご心配な方は、ぜひご相談ください。

(院長 橋爪 喜代子)

スタッフを紹介します

こんにちは。平成25年9月より金曜夜診で外来をさせていただいております内科医の島岡です。食べること・寝ることが何より大好き、おしゃべり好きなので診察室での他愛もない会話も好きです。気分転換は観劇やドライブですが、ネコの動画を見ているだけで幸せになれます。

体がつらくて外来に来られた時、病状をどのように伝えたらいいのか迷っておられる方も多いと思います。まずは「どんなところがつらいのか」を、できるだけみなさんの言葉で聞かせていただけませんか。お身体の状態を把握するうえで大事なことですので、聞かせてくださいね。いつも「一期一会」の気持ちで診察室にいます。ひとつひとつ説明して納得していただけるように、何より笑顔になってもらえるように頑張ります。


発行年の情報により作成しています。その後のガイドライン改訂などにより、最新の情報を反映していない場合があります。

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