2012.10.02
診療内容 ― 咳(咳嗽)について
寒くなるにつれ風邪引きに要注意です。風邪など呼吸器疾患のつらい症状の一つに咳があります。日本呼吸器学会より「咳嗽(がいそう)に関するガイドライン」の第2版が出されたことに基づき、今回は咳についての説明です。
咳とは、気道内に貯留した分泌物や異物を気道外に排除するための生体防御反応です。気管支上皮と気管支平滑筋にある神経線維が過剰に刺激されたり反応性が亢進したりすると咳中枢が刺激されて咳が起こります。咳は持続期間や喀痰の有無により分類されます。3週間未満は急性、3週以上8週間未満は遷延性、8週間以上続く咳は慢性とされます。痰を伴う咳は湿性咳嗽、痰がないか少量の粘液様の痰のみの場合は乾性咳嗽と呼びます。急性の咳は風邪が原因のことが多く、遷延性・慢性の咳は咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群、胃食道逆流症、感染後咳嗽、慢性気管支炎などが原因となります。
かかりつけ医では、咳の持続期間、痰の有無、各疾患に特徴的な症状などの病歴を伺い、聴診を行って可能な限り原因疾患を見極め、治療を行います。咳の原因になる薬剤の服用や喫煙があればそれらを止めます。3週間未満の咳であれば感染後咳嗽が疑われ、咳のピークが過ぎていれば鎮咳剤・去痰剤・漢方薬などで様子を見ます。3週間以上の場合はレントゲンで異常陰影を調べ、痰の有無により原因を考えます。痰のない咳で季節性がある、夜間〜明け方に悪化する、煙や冷気・会話で増悪する、アレルギー体質などがあれば咳喘息やアトピー咳嗽が考えられ、気管支拡張剤や吸入ステロイド剤で治療します。胃食道逆流症で咳が出ることもあり、その場合はPPIという胃薬を用います。改善が認められない場合は呼吸器の専門医にご紹介します。
呼吸器疾患として肺がんを忘れてはいけません。症状がなくとも市の肺がん検診(茨木市の肺がん検診は当院でも実施)をお勧めします。また、肺炎は日本人の死因の上位であり、高齢者や持病のある方は注意が必要です。最も多い病原菌は肺炎球菌で、肺炎球菌ワクチンの公費助成についてはお問い合わせください。
(院長 橋爪 喜代子)
スタッフを紹介します
こんにちは。受付の吉村です。1年ほど前からヨガのレッスンに月2回通っています。レッスン後は身体がスッキリして、続けています。がんばりすぎないこと、ムリをしないことが長続きの秘訣のようです。お待たせする時間が長くなり申し訳なく思っています。少しずつでも改善していけたらと思いますので、ぜひ皆様のお声もお聞かせください。
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